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Linen Story 2

  • 執筆者の写真: Hosanna
    Hosanna
  • 2022年3月24日
  • 読了時間: 3分

こんにちは。久しぶりの更新になってしまいました。

寒い冬が過ぎ去り、春の柔らかな日差しがアトリエにそそいでいます。

リネンのドレスをさらりと纏い、お出かけしたくなる陽気に心が踊ります。


今日はリネンのお洋服のお仕立ての工程についてお話ししてみたいと思います。


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towelket tokyoの多くのリネンブラウスは、ある日本製リネンを定番で使用しています。

この生地は洗い加工、天日干し加工が施され、お召し始めて頂く時からアンティークのような優しい風合いで、心地よいリラックス感が気にいっています。

ここのようにくたっとした風合いのリネンは裁断、縫製ともに高い技術と手間が必要になります。


裁断の前には「地直し」と言い、生地の縦糸と横糸を水平垂直に整えていくアイロン作業です。

この時、ただきっちりと皺を伸ばし切ってしまうのではなく、布から浮かせた状態で蒸気をたくさんあて、生地をリラックスさせ生地のクセをとり心地の良い姿勢に整えてあげます。力任せに皺を伸ばせば生地にストレスがかかり、仕立て後の歪み、縮みに繋がります。


ここで、使用しているアイロン台にも少し触れておこうと思います。

通常アイロン台には安価なシーチングなどを使用することが多いですが、私はお洋服用のリネンでカバーしています。

お仕立てする生地にストレスをだきるだけ与えず、心地よくアイロン工程を過ごしてもらうためです。小さなことですが、この違いがふっくらと空気を含んだような仕上がりに一役かってくれます。


地直しが終わると裁断に入ります。

towelket tokyoのお洋服は全て手作業の1枚裁断です。全体の地の目を一気に通し、1着分を配置するのではなく、パターン1パーツごと縦糸と横糸の目を通しながら丁寧に裁断していきます。リネンは字の目が歪みやすく、素材の中でも裁断が難しい生地でもあります。

1パーツごとに縦横地の目を通す作業はとてつもなく手間と時間がかかります。しかしこの作業が、仕上がったリネンのお洋服を何年も何十年たっても美しく保つ秘訣なのです。

お洋服に仕立てた後、繰り返しお洗濯などを繰り返し、その度生地は縦糸と横糸のバランスを取ろうとします。地の目が整っていないまま裁断されたお洋服は一度目のお洗濯で型崩れしてしまします。ひどい場合には、1度で着れなくなってしうことも。

大量生産されているお洋服は生地を何重にも重ね、一気に機械で裁断されます。これでは地の目が通るわけがなく、一見綺麗に仕上がって見えていても永く綺麗に着続けることは難しいのです。特に、くたっとした風合いのリネンで重ね裁断されている量産のお洋服は特に購入時注意が必要です。



私はリネンに触れている時間が大好きです。その柔らかな風合いと優しい布の動き、自然の色合い、手触りについ笑顔が溢れます。「あー、とっても綺麗ね、、」と布地に声までかけてしまいます。

畑で麻を育て、糸に紡ぎ、機織りされる膨大な手間と時間を想い、農家さん、機屋さんに尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになります。

どんな裁ち端も無駄にはできません。原反からお洋服をとり、お洋服がとてない大きさになると、ハンカチやポーチなどの小物、それも取れない大きさになるとリネンマスクのパターンをとります。そうすると、捨てなくてはいけない部分はほとんどなくなってしますのです。


たくさんの手間と時間、それから愛のこもったリネンのブラウス。お手元にお迎えしていただいたその瞬間も、何年も後も、感動と心地よさをお届けてできれば幸いです。




お読み頂きありがとうございます。

世界に安心と平和が早く戻ってきますように。


towelket tokyo

Hosanna Hirano




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